異なる認識の仕方
今日は、自閉症スペクトラム障害の息子の話です。
息子は、1歳半検診で自閉症の疑いをかけられ、3歳で診断が確定。3歳過ぎても、意味のあることをほとんど話しませんでした。小学2年生の今になっても、聞き取ることや話すこと、口頭によるコミュニケーションはとても苦手です。
でも、文字には人一倍興味がありました。話せるようになる前に、ひらがな、カタカナ、アルファベットの大文字と小文字をそれぞれ正しく読み書きし、複雑な漢字の習得もとても早かったです。
文字が好きな息子は、街を歩いていると、自分が好きな文字や数字を見つけて、私に教えてくれました。また、自分が見たモノをよく文字や数字に見立て教えてくれました。例えば、道端に落ちている木の棒をカタカナに見立てたり、家の柵を漢字に見立てたり。公園に行けば遊具に夢中になるのではなく、落ちている葉っぱや木の根っこをひらがなに見立てたり。(今では、そういうことも減ってしまい、遊具で夢中に遊ぶことが増えましたが)
最初は、なんのことか全くわかりませんでしたが、息子が見ているモノに気づいてからは、同じ世界でも、私と息子では見ているモノは違うのだな~と思ったものです。
そんな息子の話をしていた時に、知人から勧められたのが、この本でした(↓)
■『ぼくには数字が風景に見える』ダニエル・タメット著
4は内気で物静か、89は舞う雪のよう。ダニエルは数字に色や感情、動きを感じる「共感覚者」だ。円周率2万桁を暗唱し10言語を操るが、アスペルガー症候群で人の感情がわからない。「普通になりたい」と苦悩する彼が「人と違う」自分を認めてたどり着いた生き方とは。不思議な脳と柔らかな心を持つ青年の感動の手記。(書籍紹介文より)
「サヴァン症候群」というのは、映画「レインマン」などを観たりして、なんとなく知ってはいましたが、「共感覚」という特性を知ったのははじめてでした。「共感覚」の持ち主が、数字や文字に、色や形、質感、動きなどの個性をみる、というのは衝撃でした。
ダニエルさんの能力は非常に特殊であり、もちろん、息子と比べられるものではありません(息子は、同じ自閉症スペクトラム障害ですが、サヴァン症候群でも共感覚者でもありません)。でも、ひとりひとり世界の見方は違うということを、この本を通して強く意識させられました。また、人とは違うためにいじめられ、辛い子ども時代を過ごしながらも、両親や家族に支えられ、外の世界に羽ばたいていく成長過程は感動的でした。
もし、お子さんがなにか障害を抱えていて、「他の子とは違う」子育てにお悩みの親御さんがいましたら、良かったら、ぜひ読んでみてください。難しい障害を抱え、かなり育てにくかったであろうダニエルさんを支えたご両親の存在に、きっと大きな勇気をもらえると思います。
■ダニエル・タメッド「異なる認識の仕方」
https://www.ted.com/talks/daniel_tammet_different_ways_of_knowing/transcript?language=ja
お時間ない方は、TEDの動画がオススメです!(10分程度でみれます)
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