子どもの関心がなかなか向かない時は?
ところで、せっかくカードで遊ぼうとしても、子どもの関心が向かなかったり、親が期待した通りに遊んでくれない、という場合もあるかもしれません。
そんな時はどうしたらいいのでしょう?
そうなっても、がっかりする必要はありません。そんな時は、無理強いしないことです。大切なのは、カードを使ってことばを教えることではなく、親子が楽しいコミュニケーションをとること。この絵カードを使うことが目的なのではありません。例えば、絵カードをばらまいて遊ぶだけだって良いのです。
親が必死にならないこと
気をつけてほしいのは、「復唱させねば!」と親が必死になったり、勉強スタイルになったりしてしまうことです。
これには、私自身も痛い経験があります。。。
息子が自閉症スペクトラム障害の疑いをかけられつつ、判定がでないという宙ぶらりんの2歳の頃、私が住んでいる区では、月にたった1回(1時間)の療育しか受けることができませんでした。その回数の少なさに不安を感じ、「家でも療育と同じことができないものか?」と、療育指導をマネして手作りした自作のカードなどを使って、家でも訓練(机に座らせて絵カードを提示してマネさせるなど)をしていました。。
…でも、こうなってしまうと、子どもにとってはもう遊びではありません。子どもは楽しさを感じられないはずです。
振り返ってみると、あの当時は、もう私(親)が不安や焦りでいっぱいで、必死になってしまって、子どもの反応をちゃんと見ていなかったのだと思います。。
親が思った通りの反応を示してくれなくても、焦ったり強要したりする必要はありません。なんとなくバラまいているだけでも、1枚にしか反応を示さなくても、どっか家具などの隙間に隠してしまっても、その子なりの遊び方につき合ってあげてください。
この絵カードをきっかけにオノマトペを知り、日常的にオノマトペを使って、コミュニケーションの幅が広まってくれればうれしいです。